大阪湾 迷いクジラ原因と死因 死骸処理方法は? 採取される竜涎香(りゅうぜんこう)の価値。

自然

2024年1月に大阪湾の堺泉北港(さかいせんぼくこう)で迷いクジラが発見されました。

発見されたクジラはオスのマッコウクジラで全長15メートル体重32トン。

同年2月16日までは潮を吹く姿が確認されてました。

しかし2月19日に死亡が確認されてしまいました。

迷いクジラは昨年も発生しておりその原因や死因が気になりませんか?

クジラなどの大型海洋生物の死骸はどうなる。

マッコウクジラからは香水の原料がとれるようですがどれ程価値があるものなのでしょうか。

大阪湾 迷いクジラの原因と死因は?

なぜ大阪湾で迷いクジラが連続で発生しているのでしょうか。

長年、大阪湾に迷い込んだクジラやイルカの生態を調査する鍋島氏は、暖流の黒潮の流路が大きく南にそれる「黒潮大蛇行」が続いていることを一因に挙げる。気象庁によると、大蛇行は2017年から続いている。日本近海ではマッコウクジラは黒潮などの海流に乗って移動する。本来、黒潮と陸地近くでは温度差が大きいが、鍋島氏は「蛇行の影響で温度差の小さい海域ができ、漫然と泳ぐクジラが進路を誤ったのでは。潮の干満で生じる流れが大阪湾への進入を助長した可能性もある」と指摘する。

引用:読売新聞オンライン

大阪湾近海の海水温度の上昇も影響の一因になってるようですね。

では迷い込んだ場合どうして死んでしまう。

 

 またクジラが湾内から脱出できなかった理由について、神戸大の岩田高志助教(動物生態学)は、進路を探るために出す音波が狭い海域では岸や船舶に当たって反響してしまい、方向感覚を失った可能性を指摘する。岩田助教は「広い外洋で生きるクジラの出す音波は大きい。自分が出した大きな音波が狭い湾内で反響し、パニックに陥ったのでは」との見方を示す。

引用:読売新聞オンライン

1月下旬以降は約1か月にわたり、堺市の堺泉北港にとどまっていましたが、2月19日に、死んだことが確認されました。死因は「餓死」とみられ、体内の栄養がなくなり、体温が低下したとものとみられています。

引用:ヤフージャパンニュース

本来大きな海域で暮らすクジラが狭い大阪湾に迷い込んでしまうとなかなか抜け出せないのですね。

狭い海域ではクジラの捕食するエサが少なく結果的に餓死してしまうようです。

迷いクジラなどの大型海洋生物の死骸の処理方法は?

『鯨類座礁対処マニュアル』を参考にすると

  • 埋設…砂浜や土に埋める。1~2年後掘り起こし標本見本として学術活用できる。
  • 焼却…焼却炉で焼却。大型生物の場合焼却炉に入る大きさに切断が必要で労力かかる。
  • 海底に沈める…遠くの海域まで運び沈める。大型船での運搬費用がかさむ。

以上の3つの方法がかんがえられるそうです。

今回死んでしまったクジラは埋設での処理がなされるそうです。

マッコウクジラから採取される香料の価値 

マッコウクジラの腸からは香水の原料『竜涎香(りゅうぜんこう)』が稀にとれることがある。

またその価値はどれくらいなのでしょうか。

アンバーグリス、別名「竜涎香(りゅうぜんこう)」は、マッコウクジラの腸内で作られる結石で、消化できなかった餌などが固まってできたものと考えられている。この動物性のオイルは香水に用いられ、その希少性から最高級の商品にしか使われないという。

引用:クーリエジャポン

過去には中東イエメンの漁港の漁師が約127キロの竜涎香を発見

当時の日本円の価値に換算すると約1億6500万円で買い取られたこともありました。

一攫千金の夢がありますね。

有名な香水『シャネルの5番』は竜涎香から作られるそうです。

今回のマッコウクジラからも竜涎香がみつかるといいですね。

大阪湾迷いクジラの原因と死因 死骸処理方法は?採取される香料の価値 まとめ

たしかに迷いクジラが身近でみられるとはじめは興奮するとは思いますがなかなか出られずしまいには餓死してしまうと思うと切ないですね。

地球温暖化などは簡単には解決できないことですがせめて音で知らせて近海に入らないようにするとか監視船などで行動観察し早めに対策をうてるように国家や地方公共団体で取り組んで欲しいですね。

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